立ち止まって考える thinking of life

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やりたくないことリスト

「やりたくないことリスト」というものがある.

自分のなかでやりたくないことをリスト化し,実生活においてそのリストにあることは極力やらないことによって,自身のストレスを最小化するためのものだ.

 

1.「やりたくないことリスト」で何が変わるか

  • 意思決定する事柄の数を減らせる
  • 日々のストレスを減らせる
  • 自分の自由な時間を増やせる
  • 自分がやりたいことが分かってくる

 

意思決定する事柄の数を減らせる

やりたくないことを明確化することによって,あらかじめ物事を判断する必要性がなくなるので意思決定にかける労力を減らすことができる.

例えば,「自分は月3回以上は会社の飲み会には行かない」と決める.

そうすることで,これまでは「飲み会誘われたけど行ったほうがいいかな,でも行きたくもないな,でも付き合いもあるしな...」と逡巡してしまっていたところを,「今月の飲み会回数は上限に達してるから今回はパス!」と速攻で意思決定できてしまう.

 

日々のストレスを減らせる

人間というのはやりたくないことも「まあ仕方ないな...」ということで惰性的にやってしまっていることも多い.周囲に流されてしまうということもあるだろう.

「やりたくないことリスト」と作りそれに従って生きるということを決めると,これまで仕方なくやってしまっていたことをやらなくなるわけなので,はじめのうちは後ろめたさなども感じるかもしれないが,圧倒的にストレスを減らすことができる.

 

自分の自由な時間を増やせる

社会で生きていると,「周囲に流されて」「周りがやっているから」「断るときまずいから」「KYと思われたくないから」という理由でやりたくないことをやってしまっていることが多々ある.

「やりたくないことリスト」を作ると上でも書いたように日々のストレスを減らせるほか,自分が自由に使うことのできる時間を増やすことができる.これによりさらにストレスを軽減させることもできるだろう.

 

自分がやりたいことが分かってくる

日々,やりたくないことにまみれて生きていると,自分の本当の気持ち・心の声というものがなかなか聞こえなくなってしまうものである.

「やりたくないことリスト」を作るということは,自分がやりたくないことは何なのかを真剣に考える良い機会となることは間違いない.

自分がやりたくないことが分かるということは,裏返せば自分が本当にやりたいことが何なのかが浮き彫りになってくるということと同じである.

 

2.「やりたくないことリスト」の作り方

筆者のおすすめする「やりたくないことリスト」の作り方である.

 

スマホのメモ帳機能を活用するのがオススメ

これは個人的経験から言えることだが,今回紹介するようなリストというものは作ったときはいいのだが,しばらくするとその存在自体を忘れてしまうことが多い.

紙などに書いて机の上に置いておけばそういったこともないのだろうが,自宅ならまだしも職場などでそれはできない.

そこでオススメするのがスマホにあるメモ帳アプリである.

筆者の場合はiPhoneにデフォルトで入っているアプリをそのまま使っている.

これなら自分以外の人間に見られることも少ないし,日々メモの内容を見たり内容を追加したりすることができる.

 

どうやって「やりたくないこと」をリストアップするか

では,いきなり「やりたくないこと」を羅列してくださいと言われてもなかなか難しいと思う.本当に嫌で嫌で仕方がないことというのはすぐに思いつくかもしれないが日々のなかの些細なことについてはそうもいかないだろう.

「やりたくないことリスト」は何も最初っから完璧なものを作る必要はない.

日常生活を送っていくなかで「あ,これは自分やりたくないことだな」とふと思ったことをスマホのメモ帳に書くことで蓄積していけばよいのだ(その意味でもメモ作成はスマホをオススメする).「ふと思った」というのもポイントの1つだ.考えに考えてやりたくないことを捻り出すのでなく,ふと自分の心に浮かんだことこそが自分の本当の気持ちであることが多いというのは誰もが心当たりがあるだろう.

こうして日々やりたくないことをメモしていくことで自然とあなただけの「やりたくないことリスト」が完成するのだ.

 

3.筆者の「やりたくないことリスト」

以下に実例を示す.

 

iPhoneのメモアプリで作った「やりたくないことリスト」

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内容的には20項目あるが,これも最初のうちは10項目程度であった.

あまり項目が増えすぎても見づらいし守りづらくなると思うので,現在ではこの20項目に留めている.日々,内容を更新していくとなかにはほとんど同じような内容の項目があることにも気づくので,そういった場合はまとめて1つの項目に整理したりもする.

一文一文はできるだけ短くシンプルにし見やすくすることも大事かと思う.

 

4.「やりたくないことリスト」は生きやすさへの第一歩

以上,「やりたくないことリスト」の有用性と作り方・具体例を示してきた.

もちろん「やりたくないことリスト」の項目すべてをきちっと守ることはできないだろう.実際,自分のなかでもそうはなっていない.

しかし,ある程度自分のなかでやりたくないことを明文化・意識化することによって,不要なことに時間をとられたり,無駄にストレスを溜め込みすぎることもなくなることは間違いないと思う.

そうした「やりたくないことは極力やらない」ということの積み重ねが結局は自分自身の生きやすさにもつながってくるだろう.