宇宙から観た人生の話
「自分はここで何やってんだろう?」っていう思いによく囚われるけど、宇宙から観たら全く些細なことではあるわな。時間的にも空間的にも。 そう思うと「何でもいーや」という気分にならなくもない。
宇宙の歴史を24時間とするとしたら人類の歴史はまだ始まってから4時間程度、まして自分の人生なんてゼロに近いのだ。
宇宙の広大さから見れば、自分の存在など取るに足らないものなのだ。
自分以外の他人だってそうだ。
偉いとされる人もそうでない人も、大人も子供も宇宙からしたら違いはないのだ。誤差ほどもない。
自分から見てすごいなぁと思う人も、イヤだなぁと思う人も、宇宙からしてみたら自分と変わらないとても微小な存在に過ぎないのだ。
それなのに、小さなことや細かいことで他人をあげつらったり、妬んだり、比較したりと本当に下らないことだと思う。
それでもなかなかどうして、自分たちは日常の些細な事柄に絡め取られてそれに対して反応して感情を上下させている。宇宙から観たら全く微小すぎることなのに。
そうすることで、実は何の意味もない単調で退屈な人生の中の日常に刺激を増やそうとしているだけなのかもしれない。
- 作者: 中島義道
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/09/28
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